緩やかな連帯になった
ジジババの姿はほとんどない。
レジャーランドと水族館。
連休で、人がいっぱい。
バスも駅から臨時便が出ていたが、ぎゅうぎゅう。三重交通、儲け時。
親と来る年齢の子どもが多く、思春期以降は友人やカレシ、カノジョと。
つまり、思春期の子どもと、その親(中年)と、単独ジジババがいない。(少ない)
若い人が多いということ。
しかしながら、孫をダシにでもしないと、訪れることがない場所だったので、貴重な経験が出来た。
(若い人々の中で揉みくちゃになって疲れたのは言うまでもないが。それも彩りのひとつ)
11人もいると、団体行動は大変。
数の調整や、好みの傾向から、大まかに、集合場所だけ決めて3グループで別々に行動した。
部屋分けもそのグループ。
【A班】女児孫(保育園と小1)パパママ(長女)グループ。合計4人。
【B班】女児孫(3歳)とパパママ(次女)グループ。合計3人。
我々は、【C班】小学生男児孫(小6と小4)2人と、ジジババの合計4人。
ホテルの部屋は、男ばかりで(ババとは言え)女性はわたしのみ。
孫はまだ小さいから、気にはならないが。
日中の行動も、このグループ。
ジジ(夫)、なんとスマホを家に忘れて来て、べたっとわたしに張り付いている。
各グループと連絡が取れない。
刑事に尾行されている犯人のよう。
じつにメンドクサイ。あつくるしい。
わたしは、他のグループと大まかな連絡を取り合い、リアルタイムの情報交換をしている。
混み具合だとか、店の内容だとか、バス、電車の発車時間だとか、随時、LINEでやり取り。
「ジジさん行方不明。そっちあたりに、いない?」などなど、尋ね人探しにも。
夕食は、ホテルのメインレストラン、大きな個室、一つのテーブルで。
朝食は、レストラン内バイキング、それぞれグループで。
昼食は、全く別々の場所、時間。
旗を振った添乗員さんの後にゾロゾロべったりの団体旅行ではなく、緩やかな連帯になった。
ホテルは同じで、現地はそれぞれ。
個人手配の団体旅行版、個人旅行。
大きな移動は、行動時間リアルタイムに合わせて、特急電車、座席確保したとのお知らせが長女からLINEで届く。
当日、行動時間に合わせて、その場でスマホ予約出来るのは便利だ。
空席がない場合は、それを見込んで少し前に座席を確保できると、安心、楽。
最終日の昨夜は、次女一家と別れた後、地元最寄り駅まで帰ってきてから夕食となったが、小さく4つにグループが分かれた。
バラバラ、別々。
①中華料理店2名
②たこ焼き&お好み焼き2名(イートインではなく、テイクアウトして店外ベンチで食べる)
③うどん屋3名
④移動電車内、飲み過ぎ食べ過ぎで満腹のため、先に帰宅1名。
それぞれスーパー立ち寄りを含めて、見事、帰りのバスで合流。あうんの時間調整。
まるで、フードコートのよう。
地中海とスペインに、飛行機に乗らず、電車とバスだけで行けて、2泊3日で時空を飛んだ。
昨夜の夕食に象徴されるように、適度なバラバラぶりが、快適だった。